こんにちは、被災地支援事業委員長の定本正志です。
前回のブログで参加者を募集していた「日韓オンラインシンポジウム」は、10月10日(土)に、無事開催の運びとなりました。当日は、日本と韓国から、一番多い時で25人のみなさんに参加いただき、活発な意見を交わしました。当日シンポジウムに参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
今回のプロジェクト、もともとは「日本と韓国のメンバーで日本の被災地に赴き実際に災害ボランティア活動を行う」という少数の限られたメンバーでの実施を予定していました。
しかし、コロナ禍において、韓国のメンバーが事実上日本に渡航することができず、また日本国内でも都道府県をまたいでの移動の自粛が強く求められたのは、みなさんご存じのとおり。この不要不急の外出自粛要請は、災害ボランティアを受け入れる被災地も同じで、今年7月の熊本豪雨で被害を受けた地域では、コロナ対策として、同一県内、同一自治体内からのみのボランティア募集という措置がとられました。
そのため、プロジェクトの内容を、リアルな活動からオンライン開催へと大きく変えざるをえませんでした。ただ、せっかくのオンライン開催で場所の制約と人数制限がなくなったので、参加者を広く募集した、というのが開催までの流れです。
結果、多くのみなさんに参加してもらったのは大正解でした。意見を交わしてみないと互いに知ることのできない事情と実情が分かりました。たくさんの事例があがったのですが、ひとつ印象的な日韓間の違いとして「災害ボランティアにおける日本の“個”と韓国の“集団”」をここに挙げておきます。私が被災地でボランティア活動を行う際、ひとりで現地入りする場合が多いのですが。韓国では、職場単位、地域単位など、集団で被災地入りし活動する場合が多いとのこと。
何かが起きた際に近くの人たちと一致団結して取り組む、という韓国の動き方は、雰囲気として分かります。あ、グループで被災地入りする日本人もいるということはお伝えしておきますね。
そして、今後の自然災害に備え、いろんなパターンのシミュレーションをしておくことの重要性を再認識した、今回の「日韓オンラインシンポジウム」でした。