こんにちは、海外交流事業のタマラです 🙂
Jアナーズが正式に立ち上がってから、「社会活動」「ボランティア」などの言葉を意識するようになり、耳にすることが増えたような気がします。ブログでは、海外交流事業の委員長として、海外の社会貢献活動の動向についてなどを発信していけたらと思っています。最近日本のボランティア業界を視察する機会がありましたので、皆さんにシェアしたいと思います。
私はITベンチャーのFEB株式会社という会社で海外コミュニケーションを担当しています。会社ではロシアをはじめとした海外企業・団体の日本、中国、韓国でのビジネス支援を行っています。その一貫として2019年12月にロシア政府による海外視察プログラムで訪日視察を行ったロシアボランティアセンター協会をお手伝いしました。
ロシアボランティアセンター協会は、ロシア全国100万人以上のボランティアを集めているロシア最大のボランティア組織です。今回、ロシアのNPO組織や連邦省庁、地方自治体から選抜されたアクティビスト15名が視察団として日本に派遣されました。
私も通訳として一部の訪問先について視察団に帯同し、日本の社会活動の状況について沢山の学びを得ました。視察団が日本側と議論した内容はとても情報量が多かったため、個人的に興味深かったものを紹介したいと思います。
一つめは民生委員制度です。日本でも民生委員制度を知らない人は多いのではないでしょうか。ロシアでは日本のボランティア状況についての基本情報集に掲載されているそうで、彼らにとって大変興味深い制度なのだそうです。
民生委員のように、地域ごとに活動するボランティアが大変尊敬される立場であり、また民生委員になることが非常に難しいということが珍しいのだそうです。ロシアでは地方でボランティアを見つけることがそもそも難しく、さらに残念なことにロシアではボランティアとして活動する人を尊敬するという風潮があまりありません。今回の視察では、どうすればボランティア活動が社会的に認められるようになるかということについても議論が行われました。
二つめはSDGsです。こちらは最近メディアでもよく耳にしますから、知っている人も多そうですね。
SDGsとは、持続可能な開発目標のことで、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中に記載されたことが始まりです。地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っていて、発展途上国のみならず,先進国自身が積極的に取り組むべきものであり,日本も積極的に取り組んでいるようです。
ロシアではSDGs関連の協会が国際イベントに参加するくらいしか活動していないそうで、それに比べて日本のNPOや企業は活動が活発で驚いたと視察団メンバーが話していました。
ちなみに日本企業によるSDGs関連の取り組み事例は、外務相のウェブサイトでも紹介されていますが、これらはロシアでの取り組み状況と比べて圧倒的に幅広いそうです。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/case/org1.html
視察の様子です。