白無垢の思い出

まもなく梅雨の季節になります。この季節になると二年前のちょうど今頃、ロシア人の花嫁として初めて、茨城県潮来市の伝統行事「嫁入り舟」に参加させていただいたことを思い出します。「嫁入り船」は潮来で毎年開催される「あやめ祭り」の一環として行われ、新婚夫婦が参加できる歴史ある行事です。私は、多数の応募から選定された29組のうちの一組として参加しました。

当時、私のストーリーを記事として取り上げて頂いたロシアの大手通信社スプートニクがあやめ祭りの由来についてこう紹介しています:

「花嫁とその嫁入り道具を未来の夫の家に運ぶという、潮来市民の古くからの伝統を謳った歌が、このように呼ばれている。1960年代まで、この儀式は日常生活の一部であり、現在でも水郷町の多くの人々の間に存在している。ある時、花嫁を運ぶ光景が「潮来花嫁さん」に登場し、潮来市について日本中で知られることになった。(略)この行事の内容は、白無垢衣装の着物を着た花嫁が、自らの両親や仲人たちに伴われて、自宅から小舟に乗って夫に会いに行く、というものだ。この儀式は、欧州のバージンロードにたとえることもできるが、行事が行われるのは水の上である。」

記事全文:

https://jp.sputniknews.com/opinion/201807035073270/?fbclid=IwAR1Y2MUuptb7nB4-2mXAD8kNfkAvkVRAumvqJdC0FeX0r1WKuujIpTAjo70

嫁入り舟に応募するための説明会や当日の準備ために何度か潮来を訪れて観光もしました。

当日は衣装などの支度に4時間かかりましたが、このセレモニーは私にとっておとぎ話のような時間で、見に来てくれた家族や友だちととても素敵な時間を共有できました。

当日のことはロシアのメディアだけでなく、いくつかの日本の新聞でも取り上げて頂きました。

さらにこの嫁入り舟の様子が切手になり、私の写真もその中の1枚になりました。(上の行、左から3番目)

他の切手の写真から伝わると思いますが潮来は、自然が綺麗でとても素敵なところです。

外国人の私でも歴史豊かな日本の祭りに参加をさせて頂き、一生忘れられない思い出を作ることが出来ました。

今年は、本当に残念なことにコロナの影響であやめ祭りは中止となったとのことです。しかし潮来中で綺麗に咲いているあやめは、ちょうど見頃ですので少しでも訪れる機会のある方には、とてもお勧めしたいです。またきっと来年のあやめ祭りは開催されるでしょうから(期待を込めて)、足を運んで頂けたらとても幸せな気持ちになれると思います。

潮来に行くには、東京駅からバスが出ていまして直通70分ぐらいで行けます。気軽に行けて、とても楽しい日帰り旅行になりますよ💛

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