奈良の山を5時間歩いて アートを巡る

フリーアナウンサーで、鎌倉市のIT企業勤務の佐藤征潤です!
先日、奈良県の吉野山というところに行ってきました。

目当ては「MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館」というアートイベント。なんと山道を5時間歩きながら、自然に溶け込んだ作品を巡るというもので、屋外で三密を回避しながら鑑賞できる新しい形の展示でした。
イベントの様子を撮影してきたので、ぜひYouTubeでご覧ください!

私は大学時代に美学美術史学を専攻していて、当時のアート好きな友人たちの紹介でイベントを知りました(私は絵画など全然詳しくないですが…!演劇論などについて勉強していました!)。
吉野山は修験道が盛んだったということで神聖な雰囲気があり、イベントのポスターにも惹かれるものがあったので、感染対策に気を付けながら参加することにしました。

いざ「トレイル」してみると結構険しい山道で、ロープを掴みながら降りるような急な坂もありました。ハードでしたが、在宅作業が多くあまり歩く機会がない今、身体的な疲れを感じることは心地よかったです。

春には千本桜が望める花矢倉展望台には「キュッ キュッ」と書かれた看板がありました。こちらも作品の1つで、QRコードをスマホで読み取ると詩の朗読の音声を聴くことができます。源義経が兄・頼朝に追われ、冬の吉野山に逃げ込んだエピソードが語られ、「キュッ キュッ」というのが義経が雪を踏みしめながら必死に逃げる音だということが分かります。

私はこの看板の前に、義経が弁慶とともに逃げ込んだ金峯神社・隠れ塔を訪れていました。その時は自分にとって単なる「史実」としか感じていなかったエピソードが、作品を通じて当時の様子が映像としてありありと浮かんできました。

ほぼ事前知識なしで臨んだのですが、自らコースを歩き回って何かを感じたり、情報を得たりすることで、点と点が繋がるような感覚になります。
単なる看板やテキスト情報よりも、アートを通じてその土地の歴史や風土を知ることで、強く印象に残りました。
私は特に芸術分野に詳しいわけではないですが、絵や彫刻、舞台芸術などは自ら余白を埋める部分の大きいものだと思います。すべてを説明してしまうよりも、自ら気づき・感じることが鑑賞の醍醐味であるということを改めて感じました。この辺りはアナウンスや広告にも通じる部分がありそうですね…!

今は在宅で楽しめるコンテンツも増えてきています。気軽に見られるし刺激も大きいですが、一方的にコンテンツを受け取るだけでなく、自ら気づき・感じることを失わずに過ごせたらなと思う今日この頃です。

関連記事一覧

  1. 定本 正志
PAGE TOP